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糖尿病 合併症から身を守る

「きょうの健康」 2007年3月27日(火)放送
解説:東京慈恵会医科大学教授 田嶼尚子氏

第1回「動脈硬化 予備軍でも要注意」
第2回「神経障害 早期発見が大切」
第3回「網膜症 血糖値を上げない工夫」

第4回「腎症 血圧コントロールが重要」

糖尿病で人工透析を行う人が増えている。年間に人工透析を新たに始める3万4千人の41 %(1万4千人)は糖尿病腎症が原因。

腎臓内の糸球体が高血糖にさらされると血管は硬く狭くなり高血圧になる。その結果、血液を浄化する機能が低下し、徐々に体の中に老廃物が溜まっていく。最終的には尿毒症になる。

■ 腎症の経過

  早期腎症 顕性腎症 腎不全期
  尿の中に微量アルブミン尿が排出される。 尿の中に常にたんぱくが排出される。 尿毒症
自覚症状 なし 足のむくみ 貧血、皮膚のかゆみなど
治療法 生活習慣改善 生活習慣改善 + 投薬治療 透析期

腎不全期に入ると腎症の進行を止めることができない。顕性腎症の段階までであれば、厳格な治療を行うことで進行を止められる。

■ 腎症の進行を防ぐには

・血糖のコントロールをしっかり行う。HbA1c(グリコヘモグロビン)を7 %以下に抑える。
※ HbA1c・・・ブドウ糖と結びついたヘモグロビン(血色素)で、現時点より過去1 〜 1.5 ヶ月間の平均血糖値を反映しているため、患者さんの生活や症状を把握するために糖尿病の治療コントロールの良否にはかかせない検査。
・血圧のコントロールをしっかり行う。
最高血圧を130 mmHg 未満に抑える。

■ 血圧を下げるには
・1日30分の全身運動
・減塩
・降圧薬の活用(ACE阻害薬・ARBなど)
・禁煙
・ストレス解消

■ きょうのポイント
血圧管理が改善の道

 

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