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仮面ライダー制作秘話

第1回 「本郷猛役は近藤正臣?」
第3回 「1号ライダー復活!!本郷猛 決死の現場復帰」
第4回 「本郷猛、一文字隼人 名前の由来」  
第5回 「仮面ライダー影の主役 大野剣友会とは」
第6回 「アクションシーンを支える仮面ライダーの効果音」
第7回 「1号ライダー“大変身”の謎」

第2回 「仮面ライダー2号登場の秘密」

「仮面ライダー」初期クール(第1話〜第13話)は、試行錯誤の連続だったようだ。ドラマの演出、アクションの方向性など、全ての要素が未知数でキャラクターの魅力を最大限引き出すように模索が続けられていた。

そんな中、大きなアクシデントが発生した。主演・藤岡弘氏の負傷だ。第10 話ラストカット、本郷猛がバイクで疾走するシーンで悲劇は起きた。アクセル全開で発進した藤岡弘氏運転のバイクはコースを大きくそれ、電柱の支え鉄線に足を引っ掛けて、転倒。彼の怪我は左大腿部複雑骨折の重症でしばらくの間は完全に出演が不可能になってしまった。

幸い、第9話〜第10 話の藤岡弘氏出演部分は大半を撮り終えていた。そこで、スタッフたちは第11話以降のドラマ展開を変更し、本郷猛の登場シーンを減らし、やむをえない部分だけ過去に放送したシーンを二次利用し、新キャラクター・滝和也と緑川ルリ子に本郷猛の役回りを行わせることにした(滝和也役の千葉治郎氏は当初、本郷猛役の候補でもあったそうだ。)。

こうして急場をしのいでいたが、抜本的な対策が必要になった。1971年(昭和46年)4月28日、毎日放送東京支社では第14話以降の設定などの会議が行われた。その中で主役交代の4つの案が出された。

A案:テロップで配役の変更のみ知らせる。
B案:全く新しい別の場所に仮面ライダー2号として登場させる。
C案:今までと同じドラマ場所に1人の青年が現れる。仮面ライダー2号である(単に仮面ライダー1号の橋渡し、リモート役として主役を出す案。)。
D案:本郷猛がショッカーに捕まり、再手術で別人になる。

結果的にC案が採用されることになる。

こうして仮面ライダー2号が登場することになる。仮面ライダー2号に変身する一文字隼人役には劇団NLTで藤岡氏と同期、当時「柔道一直線」などで人気沸騰中の佐々木剛氏に白羽の矢がたった。

参考文献:「仮面ライダー大全集」(講談社)

仮面ライダー ストーリーダイジェスト内にも「制作うらばなし」を掲載しておりますので、よろしければそちらもご覧ください。

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